【普及委員会】元アメフト日本代表・渡辺雄一さんの学校訪問活動と、普及委員会が目指す未来


日本のフラッグフットボールは、いま確実に前へ進んでいる。
オリンピック種目化という追い風を受け、競技の強化は加速している。
しかし一方で「その先につながる入口」は、まだ全国に十分とは言えない。
関西で出前授業や体験会を重ねる小阪田夏加は、こう語る。
「フラッグを教える、になってしまっている瞬間がある。でも本当は、フラッグで何を伝えるのかが大事なんです」
その問いに対する一つの答えを、すでに現場で形にしている人物がいる。
アメリカンフットボールで日本一を6度も経験している元日本代表、そして長年オービックシーガルズのDBとしてチームの勝利に貢献し続けてきた渡辺雄一さんだ。
現在、渡辺さんはFUNTIME SPORTS合同会社の代表を務める。
そして、フラッグフットボールを通じた学校教育支援・普及活動を全国で展開する実践者。これまでに全国120校以上を訪問し、子どもたちに出前授業を届けてきた。単なる競技紹介にとどまらず「フラッグを教える」のではなく「フラッグで育てる」を理念に掲げ、スポーツマンシップや協働性、主体性を育む授業設計を行っている。
活動の原点は、放課後活動や地域スポーツの現場で子どもたちと向き合った経験にある。運動が得意な子だけでなく、これまでスポーツに前向きになれなかった子どもたちが、安心して挑戦できる環境をどうつくるか。その問いを出発点に、シンプルなルール設定、全員が成功体験を持てる導入設計、対話を重視した指導スタイルを確立してきた。
現在は学校訪問事業に加え、指導者向けの研修や授業設計の共有、行政や教育委員会との連携など、フラッグフットボールの教育的価値を社会に根づかせる取り組みも推進している。また、オービックシーガルズの普及活動にも関わり、競技と教育現場をつなぐ役割を担う。スポーツマンシップコーチ資格を活かし、子どもたちにとっての学びのあるスポーツ体験を全国へ広げている。
フラッグフットボールがオリンピック種目となる時代において、競技力向上と同時に「質の高い入口」を全国へ届けることが不可欠だと考える渡辺さん。その活動は、個人の情熱に依存しない再現可能な普及モデルの構築へと進化している。未来の選手を育てる前に、まず未来のファンを育てること。その信念のもと、今日も学校現場に立ち続けている。
120校を超える学校訪問、その原点
渡辺さんは、FUNTIME SPORTS合同会社の代表として、これまで全国120校以上を訪問し、多くの子どもたちにフラッグフットボールを届けてきた実践者である。だが彼の活動は、単なる競技普及ではない。
授業の冒頭で交わす約束。
人の話を聞く姿勢。
仲間の良いプレーを認め合う時間。
フラッグフットボールは、あくまで教材であり、目的は「子どもたちの成長」にある。
「フラッグを教える」のではなく「フラッグで子どもたちを育てる」
それが渡辺さんの活動の軸だ。

普及委員会が見据えるもの
小阪田が立ち上げた「フラッグ普及委員会」は、こうした現場の知見を全国で共有し、再現可能な形にすることを目指している。
なぜなら、日本のフラッグフットボールの課題は明確だからだ。
- 地域格差
- 継続の導線不足
- 指導者の属人化
- 体験が単発で終わる構造
都市部では自然と広がる。だが、チームのない地域、指導者のいない地域では、体育で触れて終わってしまう。
だからこそ必要なのは「誰がやっても一定の質で届けられる型」 だ。
渡辺さんの授業設計は、そのモデルケースとなり得る。
個人の情熱を、社会の仕組みに
普及は、情熱だけでは続かない。一人のスーパーマンが全国を回り続けることはできない。
だから委員会は考える。
- 授業の流れを言語化する
- 限られた授業時間でも成立する設計を共有する
- 先生が再現できるマニュアルを整備する
- 全国の実践者をつなぐ場をつくる
点を、線に。線を、面に。
渡辺雄一さんの実践は「一つの成功例」ではなく、日本全体が学び取るべき資産 である。
未来は、今日の体育の中にある
フラッグフットボールの未来は、世界大会の舞台だけで決まるわけではない。
今日の体育の中で「またやりたい」と思えた子どもが何人いるかで決まる。
その入口をつくる人がいる。その入口を全国に広げようとする組織が動き始めた。
日本のフラッグフットボールの普及・発展には課題は山積みである。
しかし、その課題に向き合い、前に進もうとする意志を持つ人が一人でもいれば、未来は必ず明るい。
フラッグ普及委員会は、その意志をつなぐ場所だ。
そして渡辺雄一さんの学校訪問活動は、その未来を具体的に示す灯りである。
ともに、この灯りを広げていきたい。
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普及委員会では全国のフラッグ普及活動を行っている方と一緒に、日本のフラッグの未来について話をしています。
次回は、3月25日(木) 20:00からフラッグ普及委員会を開催します。
参加希望の方はご連絡ください。皆様の飛び込み参加をお待ちしております。
一緒に、日本のフラッグの未来について話をしましょう!